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ラクトフェリンに関するQ&A
 
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1. ラクトフェリンとは何か
Q1-1 ラクトフェリンはどういう症状に効きますか?
A1-1 ラクトフェリンは"母親が我が子に与える生体防御物質"の一つであり、自然免疫(innate immunity)の賦活因子と思われます。免疫とは「自己」と「非自己」を識別し、非自己を破壊・清掃するプロセスです。免疫学の研究は1970年代から全盛期を迎えましたが、主として獲得免疫の研究を意味していました。免疫には自然免疫と獲得免疫の二つがあり、両者は明確に区別できることが分かったのは1990年代後半のことです。前者は動物が生まれながらに持っている"疾病"あるいは"感染"に対する自然抵抗性(防御能)を意味します。自然免疫は昆虫とかミミズのような下等動物から哺乳類と鳥類のような高等動物に至るまで共通です。侵入してきた非自己(病原微生物あるいはウイルス)を識別するのは、樹状細胞とマクロファージに存在する僅か10種類の受容体です。それに加え、哺乳類と鳥類のような高等動物は、獲得免疫を持っています。いろいろな病原体が自然免疫のバリアーを突破してきた場合、身体は侵入した病原体に対応し獲得免疫と呼ばれる防御機構を発展させました。とは云っても両者は不可分で、密接に結びついて身体を護っているのです。
ヒトの新生児は、胎盤経由で母親から抗体を受け取るものの、獲得免疫は未成熟のまま産まれてきます。獲得免疫が成熟するまでのあいだ、ラクトフェリンは乳児を病原体の感染から護る母乳成分の一つです。ラクトフェリンが自然免疫の強化因子と云ったのはそのためです。さらに、ラクトフェリンの役割はそれに止まりません。ヒトを特徴づけるのは脳のはたらきです。新生児は極めて未熟な脳を持ったままで産まれてきます。新生児の脳は母乳エネルギーの約半分を消費し、急速に成長します。ラクトフェリンは脳内麻薬の効果を増強することにより、急成長する乳児の脳をストレスから護り、その成長を促していると考えられます。このような観点からすれば、ラクトフェリンが何らの副作用を呈することもなく、多彩な生理活性を持つのは当然でしょう。ラクトフェリンが有効な疾病の例を図1に示しました。
図1 ラクトフェリンが有効な疾病
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Q1-2 ラクトフェリンはどんな味がするのでしょうか?
A1-2 無味無臭です。
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