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ラクトフェリンに関するQ&A
 
ラクトフェリンに関するQ&A

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3. ラクトフェリン服用時の注意点、服用方法
Q3-1 ラクトフェリンの最もよい服用の仕方は?
A3-1 動物実験の結果からラクトフェリンの効果が持続する時間は、24時間以内と思われます。したがって、最低で一日一回服用していただければ充分です。一日一回で不安な方は朝夕の二回服用すれば充分でしょう。服用は空腹時が望ましいのですが、空腹時の服用は難しいので、食後でもけっこうです。
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Q3-2 ラクトフェリンは鉄をひきつけるといいますが、鉄欠乏性貧血の人は服用しない方がいいでしょうか?
A3-2 ラクトフェリンは母親が我が子に与える生体防御物質であるという原点に立ち返るなら、ラクトフェリンが三価鉄イオンと強固な錯化合物をつくることが、鉄結合性貧血を悪化させることはないことが理解されるでしょう。雪印乳業が発表した論文によると、鉄欠乏飼料で飼育した貧血ラットにラクトフェリンを与えると、回復が促進されると云うデータが出ています。
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Q3-3 他の飲食物、薬やサプリメントとの併用で注意する点は、ありますか?
A3-3 ラクトフェリンは母乳の成分ですから、他の食物と食べ合わせが悪いと云うことはありません。また、これまでのところでは、医薬品あるいはサプリメントと相性が悪いことは報告されていません。例えば、ステロイド(グルココルチコイド)は免疫を抑制するので自己免疫疾患の治療に使われます。ラクトフェリンは逆に免疫を賦活するのですが、併用するとステロイドの使用量を減らし、効果を増強します。
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Q3-4 ラクトフェリンはいろんな病気に有効であると謳っていますが、服用することによって、反って悪くなるような病気はありますか?
A3-4 これまでのところでは、服用するとかえって悪化する病気はありませんでした。
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Q3-5 ラクトフェリンは1日にどれ位の量を摂取すればいいのでしょうか?また、過剰摂取した場合、何か障害がありますか?
A3-5 動物実験の結果から最小有効量は、一日あたり150 mgと推定しています。また、イヌとラットを使った動物実験における最大無作用量は、一回投与で5 g/kg以上、三ヶ月間連続投与で2 g/kg以上です。これらの投与量で何らの異常も認められませんでした。これらは厚労省が指示する最高投与量で、これ以上の投与は必要ないことになっています。したがって、過剰摂取した場合にも何らの中毒作用もないことは明確です。
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Q3-6 1日の最大摂取量はどれくらいですか?
A3-6 1日の最大投与量は疾患により異なると考えています。
(1)高投与量を必要とする重篤な疾病:ガンの二次予防、C型肝炎、炎症性腸疾患、加齢性黄斑変性症、糖尿病網膜症、虚血性心疾患、ガン性疼痛、神経因性疼痛等の重篤な疾患1,200〜900 mg/dayの投与が必要と思われます。
(2)中程度の投与量が必要な難治性疾病:"関節リューマチ、シェーグレン症候群等の自己免疫疾患"、"H. pylori感染症、歯周病、子宮内膜炎、膣炎等の感染症"、"鬱病、テンカン、ヒキコモリ等の精神疾患。推定投与量:900〜600 mg/day
(3)低投与量で有効な疾病:"アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、結膜炎、鼻炎、花粉症、蕁麻疹などのアレルギー性疾患"、"ミズムシ、胆嚢炎、尿路感染症、副鼻腔炎、口内炎、痔疾等の日和見感染症":推定常用投与量600〜300 mg/day
(4)最低投与量の疾患群:重金属のキレーションによる排泄療法(若返り)、軽症の鬱病、眼精疲労、コンタクト・レンズによる角膜炎、睡眠障害、過敏性腸疾患、便秘、生理痛、等。推定投与量 300〜100 mg/day
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Q3-7 ヒトによってはお腹がゆるくなると聞きました。なぜゆるくなるのでしょうか?
A3-7 ラクトフェリン服用により便臭が変化するので、腸内細菌叢が変化するためと考えています。動物実験およびヒトでの臨床試験で、ラクトフェリンを経口摂取すると大腸菌群とクロストリジウムが減少し、それに代わって乳酸菌とビフィズス菌が増えることが分かっています。したがって、一時的に大腸の水分吸収が減少し、便がゆるくなります。しかし、このような変化も1週間くらい経過すると正常になり、かえって排便が規則正しくなります。3日から1週間に一度しか排便がなく、それが正常と思っている女性が多いようです。ダイアナ妃とかハリウッドの女優が定期的に実施しているように、腸内浄化は美容にとって必須です。ラクトフェリン服用により毎日便通があるようになることは、美容と健康にとって好ましいことと考えています。
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Q3-8 私はどうしてもカプセルを飲む事が出来ません。中身を取り出して粉末だけを飲んでもよいのでしょうか?
A3-8 カプセルから中身を取り出し、粉末だけをのむことは好ましいことではありません。ラクトフェリンが胃で完全に分解されるからです。カプセルを服用できない人は、腸溶性錠剤を内服していただきたいと思います。
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Q3-9 ピルケースにいれて小分けにしていましたら、カプセルが割れてしまいました。お薬ではないので、このまま飲んでも大丈夫ですか?
A3-9 カプセルが割れると腸溶性でなくなりますから、効果・効能が期待できなくなります。
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Q3-10 非腸溶性ラクトフェリン貼付錠を腸溶性ラクトフェリンカプセルのかわりに内服してはいけないのでしょうか?
A3-10 非腸溶性ラクトフェリン貼付錠は腸溶性ではありません。したがって、胃内で容易に分解されますから内服しても効果は期待できないと思われます。
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Q3-11 ラクトフェリンを内服するときには、何で飲むのがよいのでしょうか?
A3-11 水が無難ですが、身近にある飲料なら何でもけっこうです。
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Q3-12 お茶や紅茶、コーヒーで飲んでも大丈夫でしょうか?牛乳でも良いのでしょうか?
A3-12 噛まないようにすれば、どのような飲料と一緒にのんでもけっこうです。牛乳と一緒にのむことももちろん可能です。
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Q3-13 食後に飲むのが良いのでしょうか? 食間の方が良いのでしょうか?
A3-13 ラクトフェリンの作用機作については、ラクトフェリンが受容体に結合し次いで細胞内に取り込まれるとする主張(internalization)と細胞膜に結合すると、そのまま通過しさらに核膜も通過して染色体の一定部位に結合して作用を発揮すると主張する転写因子説の二つがあります。いずれの場合でも、ラクトフェリンが結合するのは小腸下部にある空腸と回腸の粘膜です。ところが腸管の吸収上皮は基部に存在する杯細胞(サカズキ)が分泌する粘液により覆われています。ラクトフェリンが上皮細胞に到達するためには、粘液層を通り抜ける必要があります。
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