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5. 非腸溶性ラクトフェリン貼付錠の特徴
Q5-1 非腸溶性ラクトフェリン貼付錠とアフタッチはどう違うの?
A5-1 アフタッチの有効成分は、徐放性のグルココルチコイド(いわゆるステロイド)です。口内炎の局所に貼付すると、グルココルチコイドが徐々に浸透し抗炎症作用を呈することを狙っています。しかし、鎮痛効果はありません。酷い口内炎に悩まされる患者は、癌、自己免疫疾患などにより免疫能が低下していることが多いので、グルココルチコイドは免疫能をさらに低下させる懸念があります。また再発を繰り返す頑固な口内炎はヘルペス感染症に起因することが多く、グルココルチコイドは治癒を遅延させる可能性があります。修復に重要な局所の免疫能を低下させるためです。さらに、カンジダ感染症を合併している口内炎患者には、グルココルチコイドの単独投与は禁忌です。やむを得ず投与する際には、抗カビ剤と併用することを義務づけています。 非腸溶性ラクトフェリン貼付錠の口内炎、口角炎などに対する効果・効能は、ラクトフェリンの@局所的鎮痛効果による疼痛軽減、A抗ヘルペスウイルス効果、B抗炎症効果に由来します。さらに、ラクトフェリンには粘膜上皮細胞の増殖促進効果があり、損傷を受けた局所の治癒が促進されている可能性が大きいと思います。したがって、速効性の鎮痛効果があること、ヘルペスウイルスの増殖を抑制すること、抗炎症作用があること等々、アフタッチより優れた局所貼付錠と言うことができます。
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